100万回生きたねこ(作・絵/佐野洋子)
実はこの絵本はとても有名ですし、以前から持っていました。
私は、有名すぎて、逆に遠ざけていた感じがします。
そのため、今更ながらのレビューです。
・・・と言っても、私の場合、新刊よりも過去に出版されたもののレビューが多いんですが。
この『100万回生きたねこ』は、胸に重くのしかかりつつも、読後は清々しい感じもする絵本だと思いました。
いろんな人生を送り、何度も死ぬ。
人生は何度もあればいいのでしょうか。
貴重な美しい出会いのある人生があれば一度きりでいい、その出会いが次の人生にないのならこれでいいのだ・・・と深く思い知らされるのです。
以下は、話が逸れますが、私の佐野洋子さんについての思い出です。
2010年に佐野洋子さんが逝去されたのを新聞で知りました。
その時、実は私は「あの『100万回生きたねこ』の作者が・・・」ではなく、「あの『おじさんのかさ』の作者が・・・」と思いました。
『おじさんのかさ』は小学1年生の国語の教科書に載っていました。
絵柄も印象的ですが、私にはもっと印象に残る出来事がありました。
先生に当てられ、立ってこの『おじさんのかさ』を声を出して読んだのですが、「ポンポロロン」のところを間違って読んだので、クラスの友達に笑われ恥ずかしかったのを覚えています。
読んでいる時は間違っていると思っていなかったので堂々と読み、後で先生に指摘された時は、かなり恥ずかしかったです。
今では何と読んだのか思い出せませんが、多分、「ぽんぽろりん」等に読み間違えたんだと思います。
検索してみても人によって間違っているのが結構あります。
読み間違えやすい表現なのかもしれないですね。