猫のあしあと(著者/町田康)
町田康さんが仕事場で一緒に暮らしている(保護している)猫ちゃんとの暮らしエッセイです。
今回は続々と増えてしまう仕事場で暮らす猫ちゃんたちがメイン。
後半は前回エッセイでもひょうきんさとかわいさをアピールしてくれたゲンゾーくんのお話でした。
町田さんはなんというか心が広いですね。
くるもの拒まず状態です。(いったんプチっと怒るんですけど、拒まない。読んでいただくとわかります)
シャア、ニゴ、トラ、ウメチャン、エル。
みんな病気を抱えています。
野良猫だったので最初は町田さんに「シャア」と威嚇していますが、そのうち慣れてきます。(それでも触らせてくれないのですが)
病気の為、お互いの病気が感染しないようゲージで別々に過ごしてもらうのですが、町田さんは何回もゲージを組み立てたため相当慣れたようです。
病気の猫ちゃんが多いため、闘病のお話、奇跡的なお話、悲しいお話があります。
また、町田さんが最後の方では反省されています。
私も泣いてしまいました。
猫ちゃんと一緒に暮らすということは、その猫ちゃんの命を預かっているということ。
病院に行くことも選ぶことも猫ちゃん自身はできない。
私たちが彼らの異変に早く気付き、知識を得ておかなければならないのだと改めて思いました。