いっしょにいるだけで(著者/森下典子)
スランプだった森下さんはお母さんとふたり暮らし。
二人とも猫が嫌いでした。
ところが、お父さんの思い出の木の下で野良猫が5匹の仔猫を産んでいるじゃありませんか!
絶対に飼わない・・・と思っていた二人でしたが、お母さんは放っておけないと、猫缶など買い与え・・・
そのうちやっぱりかわいくなってきますよねぇ!
里親募集や、猫と一緒に暮らしていくうちにいろいろなことを与えられ教えられ幸せに気付きます。
そして、いつか、お別れがくるときがきます・・・
猫(他の動物も)を飼うということは、その猫の一生を引き取るということでもあります。
森下さんとお母さんが猫のミミちゃんたちにはまっていく様子では「そうそうそうなの!」と同意してしまいますね。
本書に出てくる猫ちゃんたちの愛らしい姿がよく伝わってきます。
本文にも書かれていましたが、犬派とか猫派ってなんでしょうね。
どちらも飼ったことがないからそう言い切っちゃうんでしょうか。
私は、実家では犬を飼っていました。
(他にもカメやらアヒルやら金魚やら・・・)
猫を飼ったのは夫と出会ってからです。
(夫がルビーとネルという猫を飼っていた)
そして、お別れも経験しました。
ネルが闘病の末、2011年10月に永眠しました。
お別れは大変辛いもので、しばらくはまだいる感じがするんです。
青空を見上げると、ネルが空から見ているようで、切ない気持ちになっていました。
家族だったんですよね。
「一生を引き取る(引き取った)」という意味が、直撃した感じでした。
今は、ネルの写真を見て「天国でみんなと楽しく暮らしてるかなぁ」と穏やかな気持ちで思えます。
ルビーはおばあさんになっているけど、ネルの分も長生きしてほしいなぁ。