わたしはあかねこ(著者/サトシン・イラスト/西村敏雄)

わたしはあかねこ(著者/サトシン・イラスト/西村敏雄)

白猫かあさんと、黒猫とうさんから生まれた赤色のあかねこちゃん。
兄弟はみんな白や黒。
お母さんもお父さんもあかねこちゃんはどうしてこんな色なんだろう?と心配します。
兄弟も「かわいそう」と言います。

だけど、あかねこちゃんはこの色が好き。
違うのはそんなにいけないこと?
あかねこちゃんは小さな世界から大きな世界へ旅します。

私は、この絵本を本屋さんで一目惚れして買いました。
あかねこちゃんの表情が「これが私なの。いいじゃない?」と誰の言葉に左右されないわよ~という余裕が見られるような感じがいいです。

個性的であるということは難しいですが、あまり人に左右されすぎる生き方は避けたいですね。
人の意見も聞くけど、最終は自分で納得して決定していかないと、自分の思い通りにならなかった時、失敗した時にどうしても後悔してしまいますし、人のせいにしてしまいがちです。

・・・と言っても、私も迷うことは多々あります。
若い頃は結構パパっと決められていたのに、歳をとってくると迷うことが増えていました。
普通逆のような気がするんですが、できるだけ失敗して回り道したくないと防衛してしまっていたのだと思います。
でも、また徐々に迷いが減ってきているようでもあります。
やりたいことを今やっておかないと先延ばしにしたらさらに時間はなくなります。後悔してしまいます。いろいろな生活状況等により、難しいことも多いですが・・・

この絵本では見た目ですが、見た目は普通っぽくても、生き方や考え方に人の意見に流されるのではなく、「自分はこうでありたいから、こっちに進むわよ!」という信念のようなものがあると素敵ですね。

もちろん、人の意見も聞くことも大切です。
でも、どうしても、私は反対意見を聞いてしまうと、最初はかなりの葛藤をしてしまいます(笑)
しかし、時間をおいてじっくり考慮して、「なるほど、それもありかも知れない」と思うこともあります。もちろん、自分はこれでいいと結論することも多いです。

当時2歳だった娘にも読み聞かせましたが、気に入ったようで、何度も読んでほしいと言われました。
ただ、内容の本来伝えたい意味はまだわかってないようですね。
旅をしている時にいろんな猫が描かれていますが、「これはネルくん、これはルビ(ルビー)さん(*)」と指差して言っています。
自分が気に入った絵本が娘も気に入ってくれると嬉しいです。

*ネルとルビーは我が家の猫です。ネルは2011年10月永眠。

わたしはあかねこ