えのすきなねこさん(作・絵/にしまき かやこ)
毎日毎日、ねこさんはアトリエで絵を描いています。
ねこさんは絵を描くのが好きなんです。
うさぎさん、きつねさん、さるさんがアトリエを訪れ、何らかのお土産を持ってきたりします。
そして、ねこさんに「絵を描いて何の役に立つの?」と言います。
ある雨が降る退屈な日、うさぎさん、きつねさん、さるさんは、ねこさんの絵を見に行くことにしました。
そして、ねこさんの絵を初めて見ます。
みんなの反応を見て、ねこさんは絵を描いてて良かったと思いました。
うさぎさん、きつねさん、さるさんの行動は、見ていてすぐにわかる意味のある行動。
しかし、ねこさんの場合は、一見、意味がよく見えないのですね。
にしまきかやこさんの絵はほのぼのとしていて、物語は和まされます。
自分のやっていることって意味があるのかな?
仕事していたり、家事をしていたりすると、ふとそんなふうに思うこと、あると思います。
時々、「あぁ、やっていて良かったな」と思える瞬間があるからこそ、続けられるのでしょうか。
ねこさんのように誰かの反応があるのはとても喜びとやりがいを感じることでしょうね。