愛してると言わないで―子猫になって、あなたのそばに(著者/なりゆき わかこ)

愛してると言わないで―子猫になって、あなたのそばに(著者/なりゆき わかこ)

表紙が写真ですが、中は四コマ漫画です。

新婚夫婦だったのに、結婚半年で瑞希は事故で死んでしまいます。
夫の孝からせめてもう一度「瑞希、愛してる」と聞かせてほしかった瑞希は仔猫になって孝の元に現れます。

前回のレビュー『さすらいのジェニー』と同じですね。突然猫になっちゃう。でも、内容は全く違います。

猫になった瑞希は、孝から「瑞希、愛してる」と言われると死んでしまうことになっています。

孝に飼われた猫の瑞希は「瑞希、愛してる」という言葉が聞きたいのに、聞くと自分は孝の元から去らなければならないので聞きたくないという複雑な気持ちをもって、一緒に過ごします。

瑞希は猫になってしまったので、人間の心を持ちながら、猫としての行動をしなければならず、その辺りは笑えます。
トイレが恥ずかしいとか、カリカリは食べたくないなど。孝につけられた名前もいかにも猫ネームなんです。
こういう感じなので、新婚で妻が死んでしまったという悲劇的な話なのに、孝は瑞希の思い出に縛られているのですが、途中まではそれほど悲壮感は漂いません。
もちろん、最後の方は涙ですけどね。

もし、同じようなことが自分の身に起こった場合、夫と娘の前に猫になって現れたいなんて思うかもしれない。だけど、気難しいルビーばあさん(我が家の15歳の猫)とうまくやれるかしら?

愛してると言わないで―子猫になって、あなたのそばに