旅猫リポート(著者/有川浩)
名前のない野良猫がある出来事をきっかけにサトルと暮らし始める。
サトルがつけた名前は、鍵しっぽが7のようになっているから「ナナ」オスなのに!
月日は流れ、サトルとナナは旅に出ることになる。
その旅はいろーんな意味での旅である。
行く先々での人々とのエピソードは笑いと涙がある。
旅先では、特にヨシミネの話や旅立つときの犬の虎丸の様子がグッと胸にくる。
その後は・・・読んでみて下さい。
また、猫とはどんなものかというところが所々にさらりと書かれていて、ちょっとした猫の習性も知ることができる。
猫をずっと飼っていたら知っていることも多いだろうけど、「そうそう、そうなのよ!」と楽しめる。
最初の方の段階でどんな話であるのかは予測がつきやすいが、とにかく、人間と猫との絆が、笑いと涙を絶妙に織り交ぜて書かれている。
もう本当に勘弁してくれ!!と言いたくなるほど号泣した。
ナナの目線で読み、ナナの姿を十分想像して読むと良いだろう。