パンとスープとネコ日和(著者/群ようこ)
主人公のアキコは50歳。忙しい編集の仕事をしてきましたが、母が亡くなり、調理師免許をとって母の食堂を改装して小さなレストランにして引き継ぐことになります。
母親のしていた食堂の雰囲気は引き継ぐ気はなく、アキコ自身がやりたいように始めたお店ですが、順調なのに経営についていろいろ悩みます。
最近、小さいオシャレなレストランが増えてきたように思います。
オシャレな感じで、たくさん人は入れず、雑貨も隅っこで販売されていて、メニューが少なめで若干高め、きりもりしているのは二人だけという感じのお店が多いです。
アキコが飼っている猫のたろちゃんは、お店を始めた頃に出会った猫。そのうち、どすこい系の大きな猫になります。
忙しい仕事から帰ると、たろちゃんはすっとんできて、アキコを癒してくれます。
疲れた時に帰ってきてすっとんできてくれる猫がいると、嬉しいし、嫌なことが吹っ飛び、ほっとしますよね。
四分の三ほどは、アキコのお店のこととか、出生についての悩みなどが書かれています。
後半は、たろとのことが書かれています。
猫を飼っている人は、後半についてはいろいろ考えることがあるかと思います。
でも、私は、たろちゃんがアキコさんと一緒に過ごしていたことは良かったと思っているはずと思います。
留守がちだと、猫一頭でお留守番だとかわいそうかななど、考えるかと思いますが、どうでしょうね。
昼間ってほとんど居心地の良い場所に移動しながら寝ています。
だからあまりひどく悩むことはないと個人的には思います。
仲良しの猫が他にもいたら遊び相手がいていいかもしれませんが、必ずしも仲良しになるとも限りませんしね。
一人でちゃんと猫の一生を見れる範囲で大切にしていくのが良いでしょうね。