猫を飼う前に想像しておきたいこと。「猫を飼おうかなぁ」と思っている人へ
カテゴリー「猫との暮らし」の初めての投稿です。いろいろネタはありますが、一番最初はこの記事と決めていました。すでに猫を飼うと決めてしまった人向けではなく、「猫を飼おうかなぁ」と思っている人へ、猫と暮らすとこういうふうに変わりますということをいろいろ書いてみたいと思います。一度想像してみて下さい。
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ペット禁止の部屋だったら
賃貸やマンション等に住んでいて、猫を飼ってはいけない部屋で飼ったとしましょう。
病院に連れて行くにも、堂々とキャリーバッグは使えず、カモフラージュし、隠して連れて行かなければなりません。鳴き声にもヒヤヒヤします。部屋の壁も爪とぎされます。にゃーにゃー鳴いたり、暴れていて、下やお隣の部屋からクレームがつくかも?
精神衛生上もよくないので、猫を飼う時は飼える部屋を選んで下さい。
インテリアの崩壊
ちょっと大袈裟かもしれませんが、人によれば崩壊につながります(笑)自分の理想の部屋からかけ離れていきます。
まず、あまり物が置けなくなります。棚の上におしゃれな雑貨をディスプレイしても、猫の通り道、くつろぎの場、あるいはおもちゃになってしまいます。だから、置けません。どうでもいいものだけ置けるようになるので、何も置かないほうが無難になってきます。
カーテンは、若い猫、元気な猫だと、飛びつきます。レースとか糸がびろーんと伸びちゃったり割けたり。ブラインドも壊されます。悲惨な状態になります。
壁、ソファー、畳、カーペットなど、爪とぎ化します。猫は爪をたててバリバリやりたいのです。イラっとした時、嬉しい時、トイレで用を足してすっきりした時など、バリバリっとやります。
猫にも好みがあるので、与えた爪とぎしか使わない場合もありますし、あらゆる「そこにはやってほしくない」というところを爪とぎにする猫もいます。
キッチンでは開放している場合、シンクやガスコンロに飛び乗ります。これを許すか許さないかは飼い主次第です。家族や友人にシンクに飛び乗る猫を見て不快に思う人がいるかも知れません。もし、新築を建てて、キッチンを考える場合、猫を隔離できるようにするかどうか、よく検討しないといけませんね。
ちなみに、私の場合は、開放キッチンでしたが、後でドアをつけました。女性だと妊娠している時、赤ちゃんを育児しだすと、キッチンでは清潔にご飯を作りたくなる人も多いと思います。
入ってほしくないところに扉があればいいですが、それが不都合な場合、後付けしたりしなければなりません。また、猫は器用で引き戸やドアを開けることもできます。つっぱり棒を立てたり、鍵をつけたり、ドアノブの方向を縦向けに付け替えたりして対応します。
観葉植物は猫が食べると毒になるものもあります。毒にならないものでもかじってしまうことがあります。他にも花もかじってしまうことがあるでしょう。だから、基本的に置けません。緑を置くなら猫草をおしゃれな植木鉢や入れ物で飾るのがおすすめです(笑)
ビニール袋や煙草の吸殻等、放置はいけません。猫がかじって食べてしまうことがあります。部屋を散らかさないように気を遣うことも大切です。
いろいろ書きましたが、猫も歳をとると運動能力が低下してくるので、高いところに飛び乗ることができなくなったり、あちこち移動することが少なくなり、まったりと過ごすようになりますので、上記が全て当てはまるわけではありません。
家計(医療費に注意)
猫を飼うことになると避妊手術が必要です。病院により料金はかなり異なるかと思いますが、オスで1万円ぐらい、メスで3万円ぐらいです。市から補助金が出るところもあります。病院によっては野良猫だった場合、安くでしてくれる場合もあります。毎年予防接種を受ける費用も必要です。
健康であれば、日々必要なものは基本的に食事、トイレの消耗品(猫砂やペットシーツ等)ぐらいです。キャットフードも安いものから高いものまであります。病気になったりすると病院から処方されるフードに切り替えた場合、さらに高価になります。
ベッドやおもちゃは家庭にあるもので代用したり手作りしてもいいかもしれませんね。おもちゃは買ってきたものよりも単なる長い紐の方が夢中になって遊ぶ猫もいます。
注意したいのが、病気です。ペット保険があるように、貯蓄がなかったり、ペット保険に入ってなかったら、猫が病気になった時、出費が半端ではないことがあり困ることになります。例えば、死ぬまで医療の対応が必要な病気(腎臓病で点滴や注射がずっと必要等)ですと医療費は相当かかってきます。食事も高価な処方食になることもあります。
若い頃は健康でも、いつこのような病気になるかわかりません。保険に入るか、医療費として貯金を別にしておくと安心ですね。
でも、健康な猫を見ていると「うちは大丈夫だろう」って思っちゃうんですよね。猫はぎりぎりまで元気に振る舞うので、気付いたら結構病気が進行している場合もあるので気をつけて見るよう心がけが必要だと思います。
旅行や出張などの長期不在の制限
ひとり暮らしの場合、1~2泊ぐらいなら自動給餌器や自動給水器等を利用して旅行や出張は行けるでしょう。
でも、長期になると、どうでしょう?ペットホテルを利用するか、家族や友人に頼むかペットシッターにお願いし、時々様子を見に来てもらい、食事やトイレの掃除を頼むことが必要になりますね。特に夏場は工夫して外出しないと、場合によればとても暑くて、危険です。だから、自宅で長期留守番させる場合は、誰かに見に来てもらったり、ペットシッターを頼むのがベストですし、ひとまず安心なんです。
また、猫の性格によってはペットホテルが不向きな場合もあり、この場合も誰かに見に来てもらうか、ペットシッターが必要です。普段から家族や友人と猫を会わせておいて、慣れておくのもいいと思います。
今後妊娠する、妊娠中、赤ちゃんがいる場合
私も経験者ですが、やはり、わが子ができるとわが子の世話でいっぱいいっぱいになります。
人それぞれだと思いますが、赤ちゃんがやっと寝てくれた時に「にゃーにゃー」バタバタと猫が暴れたり騒ぎ出すと、イラっとしました。猫に構う余裕がなくなってしまいました。娘が大きくなるに連れてまた元に戻ってきますが、家族が増えたので、完全に前の状態には戻りません。兄弟ができるのと同じです。
また、赤ちゃんから幼児になり、猫とコミュニケーションをとるようになりますが、そのコミュニケーションの仕方にも波が出ます。かわいいと猫を相手にする時期、嫉妬で猫を怒るときもあります。猫の性格でも、幼児を相手にできる猫と全く関わりたくないという猫がいます。
また、赤ちゃんや幼児は猫トイレの猫砂で遊んでしまう(砂遊び?笑)時期がありますし、猫のおもちゃも赤ちゃんや幼児が遊べます。特に赤ちゃんで口に何でも物を入れて確かめる時期がありますので、その時期は気をつけた方がいいですね。
妊娠直前、妊娠中に猫トイレを掃除する等して猫のウンチを介しトキソプラズマ症に初感染すると注意が必要です。元々猫と暮らしている場合はすでに感染してしまっていることが多いらしいですが、妊娠直前や妊娠中に初めて感染するとトキソプラズマ症が胎盤を通じてお腹の赤ちゃんに感染する可能性(先天的異常を引き起こす可能性)があります。
しかしながら、さまざまな要因から感染する率は少ないようです。
トキソプラズマは卵のようなものを猫のウンチで排出しますが、排出したばかりでは感染能力がなく、短くて24時間以上たってようやく感染できる状態になるらしいです。
だから、猫のウンチ掃除をさっさと済ませておけばいいのですね!
「トキソプラズマが怖い!」とウンチ掃除の回数を減らすより、きちんと頻繁に掃除する方が安全なんですね。
私は妊娠するかなり以前から猫と暮らしていたので、あまり気にせずトイレ掃除していました。後は丁寧に手を洗って清潔にしていました。でも、これは普段からしていることですけどね。家族皆で清潔にしておきましょう。
近い将来妊娠する、あるいは妊娠中の時に「猫を飼おうかなぁ」と考えている場合、よく考えたほうがいいと思います。
トキソプラズマのこともありますが、どちらかと言うと、私は赤ちゃんの子育ては(特に初めての時)大変(産後鬱とか出るかもしれないし、睡眠不足でふらふら等)なので、その段階で猫を飼うというのはしんどくなるんじゃないかなぁ?と思います。
癒される!飼いたい!という気持ち
しかしながら、実際、飼いたいなぁと思い、ほぼ飼おう!という気持ちに傾いたら、あまり上記のようなことを考えてなかったりしますよね。
かわいいし、おもしろいし、一つひとつの行動に癒されます。仕事で疲れて帰ってきた時にふわっと幸せ感が広がると思います。
実際のところ、最初は「かわいい!一緒に暮らしたい!」と思う気持ちでいっぱいです。その勢いで一緒に暮らし始め、いろいろな問題にぶつかります。
でも、かわいいから、何とか対応して居心地の良い空間をシェア(もしくは譲りっぱなし?笑)していきます。