ちいさいモモちゃんシリーズ(著者/松谷みよ子)

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ちいさいモモちゃんシリーズは、児童文学の名作と呼ばれています。
読後は、「その通り!」でした。
猫が主人公ではなく脇役ですが、まぁ聞いて下さい。(モモちゃんシリーズ調に書いてしまった)

さて、私がこの本に出会ったのは、中学1年生の時でした。
その時の担任の国語の先生が、なぜか中学生の私たちに1話ずつ読み聞かせして下さりました。
ホームルームの時間だったのか、週に数回だったのか覚えてません。
しかも、私はその時間が楽しみだったにもかかわらず、話はあまり覚えていません。
所々、クラスの生徒が笑ったりしていた記憶があります。
ただただ登場人物が、ママとモモちゃん、猫のプーだったのは覚えていました。

先生がなぜ、中学生の私たちに読み聞かせして下さったのかは謎です。
特定の生徒に聞かせたかったのか、よくわかりません。
ただ、名作ですので、思春期の中学生が聞いて何かを感じてほしいと思われたのか・・・?
私の記憶では話をほとんど覚えてないにも関わらず、当時は子供向けと思っていました。
なぜ先生はこういうのを読んでるんだろうと、当時も思っていました。でも、なんとなく聞けませんでした。

私は懐かしいなと思い、最近手に取りました。
その担任の先生が読んでいたのは、人形が表紙になっている単行本の方でした。もちろんこれしか販売されてない時代でしたので。
装丁は松谷みよ子さんのご主人だった菊池貞雄さんです。

私が手に取ったのは、酒井駒子さんのイラストの文庫本です。
ちいさいモモちゃんシリーズを懐かしいと思ったのと同時に、酒井駒子さんのイラストに惹かれたせいでもあります。
さらに、巻末には、松谷みよ子さんのあとがきもありますし、『ちいさいモモちゃん』には、小説家の角田光代さんの解説もあります。
角田光代さんは私の好きな作家さんのひとりですが、角田光代さんはこの本をきっかけに作家になろうと思ったそうです。

児童文学だからと言って、児童向けだけではないのが読んでわかりました。
現実から違和感なくファンタジーの世界に入ったり出たりします。それが普通の日常のように。
そして書かれていることは、現実的なんです。離婚や死についてまで書かれているんですね。

そして、肝心の猫はどうなのだ・・・ということですが、モモちゃんが生まれた時にひょいと庭に現れたのが黒猫のプー。(ママはクーと呼んだけど、モモちゃんがプーと呼ぶのでその名前に)
違和感なく、ママたちとも会話しています。
かわいい猫で、私はプーの喋り方が好きです。
モモちゃんやアカネちゃんの成長と共に、もちろんプーも喋り方はいつまでも変わらないですが、成長します。
本当に愛らしく描写されていて、もし将来黒猫と暮らすことになったら、プーって名付けたいなと思うほどです。

完読すると、あーもっと読みたいという気持ちと、ふわーっと感動が起こり、泣いてしまいました。
なんて素敵な本だろう!と思いました。
何度も読み返したい愛おしい本です。
お子様にも大人にもおすすめの本です。(私がわざわざ言うまでもないのですが!)
私もモモちゃんと同じ年代の頃、読んでいたら、また違った感慨があったんだろうなぁ。残念!

【単行本全6巻 著者/松谷みよ子・イラスト/菊池貞雄】
※1冊ずつも販売されています。

【講談社文庫 著者/松谷みよ子・イラスト/酒井駒子】



他にも、講談社青い鳥文庫や復刻版、絵本等があります。
詳しくは Wikipedia モモちゃんとアカネちゃんの本 でご覧下さい。