のらねこハンドブック−小さな命を守るために(著者/タマラ・クルーズ 監訳/田村博昭 翻訳/TAMS動物病院グループ)

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私は野良猫を保護したことがありません。
理由は、一言で言うと責任もてないからです。
なつきにくい、我が家の猫にストレスがかかる、病気があったらうちの猫に移るかもしれない、お金がかかる、誰かの猫かもしれない、部屋のスペース等の問題等があります。

しかし、ふと野良猫を見ていると、どうしたものかと思う人は多いと思います。
どうしたものかと思っても、なかなか行動には移しにくいことだと思います。

ひたすら、餌をやるだけであれば、そんなに難しくはありません。
しかし、避妊去勢手術をさせていなかったら増える一方です。
避妊去勢手術をしていないと猫同士の喧嘩も絶えませんし、スプレー行為などの悪臭も増えます。
猫が増えるということは、殺処分もされやすいということになります。

この『のらねこハンドブック』は、野良猫の殺処分を減らすために、どうやって野良猫を保護したり、里親を探すのか、さらには猫の飼い方にも参考になることが書かれています。

10章あります。

第1章 野良猫が抱える問題とその解決策
第2章 どうやって猫を保護するか
第3章 野良猫の健康管理
第4章 猫のフードについて
第5章 野良猫を慣らす
第6章 新しい環境への適応としつけ
第7章 室内飼いのメリット
第8章 シェルター(動物保護施設)について
第9章 里親の探し方
第10章 TNRについて
付録1 里親候補者への質問票
付録1 里親と交わす契約書

TNRとは、Trap(捕獲)・Neuter(不妊・去勢手術)・Return(元の場所に戻す)の頭文字です。

この本には、捕獲、不妊去勢手術を行い、里親探しをする方法も書かれていますが、どうしても人間に懐かず、飼い猫に向かない猫の場合は、飼い猫が見つからないために、元に戻すしかないと書かれています。
その場合は、捕獲、不妊去勢手術を行い、捕獲した場所へ戻す方法をとられています。

また、野良猫を保護したいと思っている人以外でも、里親探しで見つけた猫をもらう場合や新しく猫を飼う場合でも、役立つ情報が書かれていますので、おすすめです。

付録もいいですね。
里親候補者は安易に決めてしまうと、虐待されたりとんでもない事態を起こすことがあるのです。
きちんと確認して、本当に猫をかわいがって育ててくれるのか見極めなければなりません。

この本で、ちょっとご注意が。
絵がほとんどなく細かめの文字で書かれた文章ばかりなので、あまり本を読まない人はしんどいかも知れません。

しかし、二段組で読みやすくしたり、フォントは丸い感じなので親しみがもてますし、平易な文章で、本を読むことが苦にならない人であれば、すらすら読めるでしょう。
それに、いろいろな情報が入っているので、必要な部分だけ読んでもいいでしょう。

外人の方が書かれているので、日本と多少違う部分もあります。その場合は、注釈も入っていますので親切です。

のらねこハンドブック 小さな命を守るために